夏訓練(vol.2)

6月の草津。
新緑の中に建つ、とあるセミナーハウスでは、
「夏訓練」が行われていた。
私はここで観測隊のみなさんと合流した。

この日から1週間、
第54次隊の任務(ミッション)や組織の概要から、
各部門別の分科会まで、
ありとあらゆる打ち合わせが
文字通り分刻みで重ねられた。

参加者は、おおよそ
越冬隊員30名程度、
夏隊員35名程度、
同行者20名程度。
このくらいが、
私たちを南極へ連れて行ってくれる
砕氷船「しらせ」に乗り込める
限界の数のようだ。

名簿には、TV番組や書籍で拝見したことのある方々のお名前があった。
あとから次第にわかってきたことなのだが、
この集団は、
極地研の方々はもとより、
気象庁や国土地理院、海上保安庁やJAXA、情報通信研究機構、日本気象協会などの各機関の方々、
T大、K大、TH大、KS大、H大、県博物館などの教育研究機関の方々、
機械や通信、建設や発電、航空や探査・計測、報道などを専門とする民間企業の方々、
お医者さんや料理人、山岳ガイドのフィールドアシスタントの方々の大集合だったのだ。

もしかすると、数年後のここには、
○○中学校の生徒のみなさん、とか、
○○科学コンテスト入賞者のみなさん、など、
未来の青少年たちの名前が連なっているかもしれない。

いつか、「南極」という教室で
子どもたちが直接、
未来の地球について学ぶことができたら素敵だろうなあと思う。