5の2編 おもり満タン実験

5の2編 ふりこの運動の学習

本単元では、
実験の技能面について学ぶ視点が主に2つある。
1つは、条件規制。
もう1つは、「誤差の処理」である。

その「誤差の処理」については、また主に2つある。
1つは、数回測定して平均を出す、という方法。
もう1つは、端数は切り捨てる、または四捨五入する、という方法。

いずれにしても、
それらのことは教師から「教える」ことが多い。
自分自身も、これまではそうしてきた。

ところが、この日の5の2は違っていた。

おもりの重さを変えてふりこが1往復する時間を確かめていたときのこと。
おもり1個 平均7.1秒
おもり3個 平均7.2秒
という結果が出た。
この0.1秒の違いを誤差とみるか、性質の違いとみるか。

大人らなら、誤差とみるのがふつうだが、
子ども、とりわけ理科好きな子どもほど、
この0.1秒にこだわる傾向が強い。
そんな子どもを納得させるような
すばらしい考えが、今日、提案された。

「誤差と考えて良いかどうか、
 おもりを3個よりもっと増やして、
 おもりを満タンにして実験してみたらいい」

この、すばらしい提案におもわずうなづいてしまった。

おもり3個で0.1秒の差が出たのを誤差ではない、というのなら
おもりを満タンにして10個くらいにすると、
もっと差が出るはずだ、というのである。

さっそく「おもり満タン実験」となった。
結果は、
おもりを10個にしても差は、0.1秒。
つまり、誤差と考えられるのである。

こうして、
いつもなら教師が「教える」ことを、
この日は子ども達が自ら獲得していった。