2の2編 ぼくらはあきらめない

2の2生活科 夏野菜を育てよう

先日の生活科の時間のこと。
外は、小雨がふったりやんだり。

授業を始めようとして
2の2の教室に入って一言。
T「今日はこの天気だから、あきらめようか」

子「え?あきらめないよ」
子「そうだよ、ぼくらは絶対やるんだよ」
子「野菜のためなら、がんばるんだ」
子「私も外に出るよ、だって。。。」

T「だって、何?」
子「私と、○○ちゃんと、○○ちゃんが。。。ね?}

T「ね?って?」
子「あのね、毎日、外に出て草むしりをしているの。」
子「そう、もうだいぶ土が見えてきて畑らしくなってきたよ。」
子「朝も行くし、長休みも行くし。」

子「先生、早く草をむしりに行きましょう」
子「ぼくたちは、野菜のためなら、あきらめないんだから。」

こんなすてきな子ども達を前に、
いつも思い悩むことがある。

それは、
この時期の子どもが「夏野菜を育てる」活動に取り組むということは、
1 夏野菜をよりよく育てる育て方を学ぶことと、
2 生きる力としての自立の基礎を培うことと、
3 生命尊重や自然愛護などという道徳的価値観と向き合うことと、
どれを第一義とすべきなのか、
ということ。

低学年理科があったころは、それは1に近かったろう。
生活科が登場してからは、それは2だと言われてきた感がある。
個人的には、そのどちらでもない3だと思っているのだが、
残念ながら、論文、実践記録、雑誌等をみるところ、
今のところ賛同者はほぼ皆無。

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