オニヤンマ

国語の授業中、
しかも、
意見がつながって熱中しているまっただ中に、
開いていた教室の窓から、
大きなオニヤンマが入ってきた。
4の1では大歓声で迎え入れられた。

先生!緊急理科を!
と言う子どもたちの声がわき上がる中、
しばらく、みんなの視線を集めた後、
また、入ってきた窓からす〜っと出て行った。

あ〜あ、
と残念がっていると、
なんと再び、
あのオニヤンマが4の1に戻ってきた。
またまた、大きな歓声が4の1に巻き起こった。
隣のクラスにはさぞやかましかっただろう。
それを察してか、オニヤンマは、
また、入ってきた窓からす〜っと出て行った。

オニヤンマが去った教室ではこんな会話。

なんで4の1にだけ入ってくるのだろうね。
今頃は他のクラスにでもいっているんじゃない。
どこかのクラスから、ぎゃ〜とかいう声、聞こえない?
。。。。。。。。。
やっぱり4の1にだけしか来ないんだね。
もう来ないのかなあ。

突然の来客にわいた4の1だったが、
その後は何事もなかったかのように
また国語の授業に集中していくみんなだった。

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