ギブアップ
バンクーバーオリンピック、カーリング種目。
3勝3敗同士、4位同士が、
決勝の4位残留をめざす試合。
誰もがその経過に注目していた。
結果、日本チームはギブアップで敗北。
朝の会の終わりに、1,2分だけテレビ観戦したが、
それは偶然、そのギブアップの瞬間だった。
ギブアップと聞くと、
あきらめとか、
歴然とした力の差とか、
そういうことをつい連想してしまう。
学校では、
最後まであきらめないとか、
大逆転のドリームを持ち続けるとか、
そういうことをいつも語りかけているのに。
しかし、
その時のアナウンサーの言葉が
今日の大きな学びの一つとなった。
日本チームのギブアップには、
相手の力を認める美しさだとか
自分たちの全力を出し切ることの尊さだとか
互いの善戦をたたえ合う精神だとか、
そういう意味があるのだという。
わずか、1,2分の視聴だったが、
担任の未熟な授業より
濃い時間だったと言わざるを得ない。
勝っても負けても、やっぱり、
オリンピックは偉大なる教材である。