くやし涙

体育ではキックベースに取り組んでいる。
練習リーグを終え、
現在、第1回大会の、前半戦の真っ最中。

体育の時間が始まってからの、
コートの準備や得点板のセッティング、
打順の相談や守備位置への移動などは
もう体が覚えてしまっている。

今日は、前半戦の最終ゲーム。
ここまでの結果がはっきり出る日。

今日までは、
勝っても、負けても、
いつもみんなは元気いっぱい、
さわやかな空気で体育を終えていた。

それが、今日はちょっと違っていた。
4イニング制の3イニング目あたりから、
にわかに白熱しだしたのだ。
ワンスローごとに守備位置を確認しあったり、
ワンキックごとにねらう位置を変更したり、
ワンプレーごとに判定にこだわりをみせたり。。。

最終回の4イニングになり、
勝敗が決まりそうになると
焦りはいよいよ高まり、
勝負が決すると
それは涙へと変わった。

そして、
あのプレーはどうだったとか、
本当はこうではなかったはずだとか、
普段は飲み込めていたはずの気持ちが、
今日ばかりは
それを自分自身整理をつけられなくなり、
その気持ちをおさめられなくなることもあった。

そういうときは、
それをおさえるのではなく、
あえて、それを表舞台に出してやるのが鉄則。

今日は、いつもより5分早めに集合。
その5分で
涙のわけを語りながら、
自ら、その気持ちをおさめていき、
また、
涙のわけをくみ取りながら、
仲間たちは、その気持ちをおさめていくのだ。

くやし涙を見せられる純粋なこの時期。。。

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