風を感じて

今日は強風。
となりの学園では、
その勢いに乗るように
運動会が盛大に繰り広げられていた。

この強風が少しやんだ頃、3の1では
理科「風やゴムのはたらき」の学習の
最終局面を迎えていた。

子供たちは、
一見、目に見えやすい風車の「速さ」から
目には見えないが確かにそこにある「力」へと見方を変えながら
実験と記録を重ねていた。

この過程は、
エネルギーという言葉を知らない子供たちが
エネルギーというモノ(概念)があるということを
自分の中に形成していく過程と重なる。

最後に、各自の手作り風車をもって
外に出た。
風車が勢いよく回った。
「うちわであおがないのに回ってる!」
「ひとりでに回ってる!」
「高く上げるとよく回るよ!」
「こっちの方に風の通り道があるよ!」

みんなは、
前庭を歩きながら、
風の力を感じていた。
みんなは、
風車の回転を確かめながら、
風のエネルギーを探し始めていた。

風を感じるとき
子供にはたらく概念が
またひとつ増えた。