教えることはできない
どんなにゆっくり話しても
どんなにわかりやすく書き表しても
どんなに順序立てて指示をしても
どんなに○○の時は○○すると訓練しても
どんなにペアや小グループなどの形態を変えても
どんなに明快にまとめた資料をご覧なさいと言っても
子供が学ばなければならないことの中には、
私たちが教えることができないものだってある。
ただし、教えられないことがあっても
それを、学ぶことができないというわけではない。
教えられないことでも、
それを学ぶことができるのは、
授業という営みだけだと思う。
そんな授業を
私は確かに見たことがある。
そんな授業をするには、まず、
私たちが教えることができないものだってある、
という原則の上に教師自身が立つことが
大切なことのような気がする。