「おもしろくはない」修学旅行

みんなが待ちに待っていた修学旅行。
私が尋ねた子の100%が、
それを「楽しかった」
とは、答えなかった。

1日目、広島平和記念公園。
頭上には、
きっと「あの日」もそうだったろうと思わせるような
青空が広がっていた。
みんなの視線は、同じ原爆ドームを見つめていた。

2日目、人と防災未来センター。
暮らしの中に、
何の予告もなく突然やってくる災害の怖さを感じ、
それにも負けず復興していく人々の協力のすごさを知った。

3日目、奈良法隆寺、東大寺。
現存する1000年以上も前の遺産を前に、
実際にここに手をかけた人々の営みや、
確かな技術やこだわりを感じたような気がした。

修学旅行は、
「おもしろい」
「楽しい」
ではない別の言葉で語られるべきものなのだろう。
もしかしたら、言葉にする必要はないのかもしれない。
あの時、あの場所で感じたこと。
その「感じ」こそが
一人一人の財産になったんだと思う。