ワンダフル・ベジタブル

今日の給食の献立はマーボーなす。
この時期、夏ばて予防にもなりそうなメニューである。
そう言えば、
夏野菜が収穫できる季節になってきた。

今日の昼休みは、
給食の片付けと
ブルーブック&レッドブック(詳細は後日)の製本・印刷の
わずかな合間に、
とある2名と夏野菜談義。

「もう、うちは最近、毎日が野菜なんです」
という一言からそれが始まった。
家で育てている野菜が、
ちょうど今、収穫ラッシュらしいのだ。
トマトにキュウリに、ゴーヤまで。。。
以前から、たくさんの種類の野菜を作っているということは聞いていたが、
なんともうらやましい限りである。
話を聞いていると、
採っても採っても、また次々と実を実らせていく野菜畑が
ベルトコンベアで製品を仕上げていく生産工場に負けないくらい
力強いもののように思えてきてしまう。

すると、もう一人が、
「この前見たときには、こんな小さなキュウリだったのに、
 今日みたら、こ〜んなになってて、びっくり!!」
と笑顔で語っていた。
植物は動物みたいに活発に動かないもの、という観念と
まるで目の前でぐんぐんと巨大化したように見えた実感とのずれが
大きな驚きとなって心に焼き付いたのだろう。

この二人に共通していることは、
どれも実体験に裏打ちされた説得力があるという点である。
こういう場合、
得てして表現力も豊かになるものだ。

私が授業の中でできる「表現力の指導」など、
全くチープなものだと自覚させられる。

そんなことより、
早春には、あぜ道でふきのとうを集め、
春には、日が暮れるのも忘れて竹やぶの中でタケノコを掘り、
夏には、一輪車の荷台にトマトや枝豆をこぼれそうになるくらい載せ、
秋には、竹竿の先に神経を集中させて柿をもぎとり、
冬には、雪の下の天然冷蔵庫の中の大根を掘り当て、
また雪が融け始めたら。。。
という真に贅沢な生活を
子供たちに取り戻すことの方が先決ではないか。

「もう、うちは最近、毎日が野菜なんです」
という一言に始まった今日の夏野菜談義。
それを囲む食卓は、なんと贅沢なのだろう。

連絡
宿題  :パワーアップ(国語)
     *ただし、ほとんどの子は(わけありで)終えているはず。
     漢字プリント(自分で丸つけができる確認プリント付き)
     漢字大会の練習(範囲は、そのプリントから)
持ち物 :水泳の用意
     宿泊学習の健康調査票(まだの人)
     サマーセミナーのアンケート(まだの人)
連絡  :給食最終

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