配膳

5年生になると、
給食準備のわずかな時間であっても、
委員会の仕事やら、
児童会の仕事やら、
何かと忙しく飛び回ることがある。

今日も、
自分の配膳を後回しにして、
仕事の責任を果たすため教室を離れていた子がいた。

みんなが配膳を終えた頃、
その数名の友達の配膳が終わっていないことに
近くにいた仲間が気づき、
あわててその準備をしてあげている。

それらの尊い行いに心が洗われる思いがした一方で、
それらの行いがいくらか新鮮に映ったようにも感じられた。
いつかの時代では当たり前だったようなことが
いつの間にか
当たり前でなくなってきたということか。

今日の配膳のワンシーンが、
このまま新鮮な出来事になってしまうことのないようにと願ったとき、
担任としてもこの時代の責任の一端を担うべく、
ある言葉を思い浮かべる。

明治42年某尋常高等小学校
「當校教員注意事項」
(17項目中16番目より)
兒童にまけるな 根氣強ク習慣ヲ作ルマデヤレ

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