簡易コドラートで植生調査

周辺の田んぼに水が張られていっています。
同じ頃、あぜ道に伸びた雑草たちも
綺麗に刈り取られていきます。

さっぱりとされてしまう前に
ぜひしておきたいことがありました。
雑草の調査です。

遠目に見ると
雑草の集団そのもの。
ですが、そばに寄って見比べて見ると
それぞれの個性が際立っているのに気付かされます。

周辺で採取したものを
集めて、分類してみます。

この過程は案外楽しいものです。
楽しいのはいろんな発見があるからです。
そこでこの過程を丸ごと学生さんと一緒に
歩んでみたいと思いました。

とは言っても、あいにく
広い場所を自由に散策しながら観察するという時間はありません。
今回は簡易コドラート(50cm×50cm)を使ってみました。
あえて場所を限定することで
観察の視点も集中したようです。

また、今回は、
名前は不問としました。

名前を知ることはもちろん大切ですが、
逆にそれを知って安心してしまい、
その後の追究が止まってしまうことがあるように思ったからです。

それぞれの特徴を捉えたり、比較したりすることに
楽しさを感じてほしいと思っていました。

学生さんの事後レポートには
「名前は問わないと言われて、なんだか楽しく観察ができた」
「それぞれの特徴がわかってきたら、逆に名前が知りたくなった。家で調べてみたい。」
などとありました。
不思議なものです。