4の2編 暑さに勝った瞬間

4の2編 書写

これだけ暑いと、
下敷きでぱたぱたとあおいだり、
服をふわふわとしたり、
姿勢がぐたっとしたり、
そうしたくなりそうなものである。

そんな暑い教室での書写の時間。
窓から心地よい風がすーっと入って来た。
その時、こんな声が挙がった。

「あ〜、風、吹かないで。紙が飛んで行くよ」

書写に取り組む集中力の方が
暑さに打ち勝った瞬間だった。