がんばりマーク

3の1のみんなは、
ノートの記録もよくがんばる。

一度集中すると、
鉛筆がかりかりと鳴る音しか聞こえないくらいだ。

机間巡視をしながら、
記述内容や字の丁寧さ、
誤字脱字などを確認することとなどは
通常の私たちの役割であるが、
もうひとつ、
「がんばりマーク」を確認するのも
最近ではすっかりお決まりになってきた。

この「がんばりマーク」とは、
鉛筆を握る方の手の、
手首のくるぶしから小指にかけて
びっしりとつく真っ黒な跡のこと。

がんばった人の手にだけに
浮かび上がる真っ黒な勲章である。

机の横を通り過ぎるとき、
その真っ黒な勲章を、
みんな、うれしそうに
担任に見せてくれる。