土俵

以前から
ある「遊び」だけは
厳禁であると言い続けてきた。
その遊びの質がどうのこうのという以前に、
ただ単純に
それが「危険」だからである。
子供たちに何と言われようと
それだけは黙認できなかった。
何度もしつこく、
来る日も来る日も注意した。

最近、それがほぼ見られなくなり、
ほっとした。

が、子供は遊びの天才。
またそれに似た遊びを作り出した。
ただ、今回は、
「安全に」という教師の指導を理解してか、
それなりのルールでしているようだ。

それでもやっぱり
つい夢中になってしまうのが子供。
「禁止」の二文字が頭をよぎる。

そこに同僚の先生が
「土俵でも書きますか」と私に言った。
その声を傍らで聞いていた当事者たちは、
「やったあ」
「先生、ありがとうございます」
と大喜び。
私たちが土俵を書いている間中、
その作業をずっとのぞいて見ていた。

「禁止」「禁止」というだけでは、
その抜け道を壊滅させることは無理。
だからこそ、
「禁止」の代わりに「一つの土俵を書く」。

一見矛盾したようなことだけれど、
ただそれだけで、
子供たち自身が
自ら安全に遊ぼうと
意識して過ごした一日だった。

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宿題  :パワーアップ(算数)
     漢字の学習
持ち物 :習字道具(必ず)
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