器用

朝、静かな教室で
とある掲示物の作成。
大まかな型どりを終えるところまではよかったが、
いよいよ細部の仕上げに取りかかるとなると、
ちょっと休息がいる。

と、そこに
思いがけず二人の助っ人が
私の作業に手をさしのべてくれた。

その作業の精密なこと。
カッターで切り取った画用紙の、
1cmにも満たない部品たちを
息で飛んでいかないようにしながら
注意深く集め、
細くひらひらと伸びる糸のような部分たちを
折れ曲がらないようにしながら
指先でおさえ、
正確に位置取りをしていく。
器用な手さばきだった。

その姿に、
私も気を取り直して、再び作業に集中した。
間もなくして、掲示物は完成。

あの二人の姿は、
私のくじけかけた心も器用に操ったようだ。

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宿題  :確認テスト(算数)
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