仲間入り

昨日の学級会で決まっていた係活動。
一晩考えて、今朝はその所属を決める。
委員会とちがって、
定員や活動内容に大きな縛りのない係活動では、
やりがいをもって自治的に展開できることを大切にしたい。

みんな、お目当ての係に仲間入りした。
さっそく、仲間同士、膝をつきあわせての
係のポスター作りとなる。

めあてを決めたり、
具体的な活動内容を決めたり、
曜日ごとの分担を決めたり、
マジックで書く場所の担当を決めたりしていく中に、
いろんなことがみえてくる。

自分の思いが通るときと、
協調しなければならないときとがあること。
友達の発想に自分にないものを感じて、
相手を敬い謙虚になれる自分が生まれること。
一人で思い描いていた以上のできばえに、
1+1=3にも4にもなることを実感すること。

仲間入りするということは、
そういうことなのかもしれない。

そういえば、今日から給食が始まったが、
(手際よい作業ぶりにびっくり!)
(食缶の中は、ぴったりなくなる!)
担任も、グループの中に仲間入りさせてもらうことにした。
席につくやいなや、にぎやかな会話で歓迎をうける。
「先生、知ってる?タコはおなかがすいたら、
 自分の足を食べるってほんとう?」という確認。
「お父さんは物知りだけど、よく冗談も言うので、
 信用していいのかどうか」という相談。
「先生は何歳?私のお母さんはね、自分は28歳。。。。
 とずっと言っているけど、私はウソだと思うよ」という告白。
そんな出口の見えない会話に困惑している担任に、
仲間入りするということは、
異文化を異文化でなくすることなのかもしれないとも思った。
明日の給食訪問で仲間入りする予定の9班のみんなとは、
どんな会話になるのだろうか。

連絡
宿題  :自由プリント(国語編)
     自由プリント(算数編)
持ち物 :お道具箱(金曜日まで)
      *中身をたしかめて
      *はさみ、のり、書き方ペン(太細)、パスティック)
     水彩道具(金曜日まで)
      *少なくなった色を補充して
お知らせ:学力調査(国語)
     身体測定(体操服で)
     P全員集会(投票用紙を持参)
     下校時間の確認

そういえば、今日は附中の入学式。
みんなの先輩が、
縦割り班で教えてもらった班長さんが、
中学生の仲間入りを果たした。
「入学、おめでとう」
どの子もまぶしいばかりに輝いていたし、
つい、この前までの顔つきとはずいぶん違っていたし、
どこか遠くの世界にその一歩を踏み出したようにも思えた。
いや、むしろ、
私たちとみんなで同じ時代を切り開いていくために、
こちらの世界に仲間入りをしてくれたのかもしれない、
そんな気持ちになった。
そう考えると、なんだか、とっても心強くなった。
「入学おめでとう」と言っていたが、
本当におめでたいのは、私たちの方かもしれない。…
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今日、朝の会で歌う曲が決まった。
曲を決めるために、ミニ学級会をした。
司会も、黒板記録も、
子供たちが進んで担当した。

候補に挙がってきた曲は5曲。
どれも、2年生のときに
それぞれのクラスで親しんできた曲らしい。

最後は、多数決となった。
半数以上を獲得した「日はまたのぼる」に決定した。

めでたく決定!!という時に、必ず気になるのが、
その選に漏れた他の候補や、
それを推していた少数派の人たちの心の内である。
残念がっていないだろうか。。。
わずか1票でも、そこに特別大きな思いはなかったか。。。
ねたんだり、意地でも反対を通す気持ちが頭をもたげなかったか。。。
何か他に、その候補を救い上げる道はないだろうか。。。
etc…etc…

しかし、そんな心配は3の1には無用だった。
「いいよ。その曲で。」
「2年生で(1組も2組も)歌っているからね。」
「H先生かM先生にお願いすればCDもあるしね。」

自分の意見や立場を堂々と主張し、
みんなで公明正大に採決し、
決まったことにはみんなでその方向に向かっていく。
まだ3年生になったばかりの子供たちが、
大人顔負けの姿をみせていた。

その後、
学級代表を決める学級会および選挙も行われた。
最初に候補に名乗り出たのは、
なんとクラスの3/4を越えた。
(こんなクラスにしたい、という思いを述べる段階で
 その約半分に減ったけれど)
最後は、やはり選挙となった。

こういう時に、必ず気になるのが、やはり
その選に漏れた他の候補や、
それを推していた少数派の人たちの心の内である。
しかし、ここでも、そんな心配は無用の3の1だった。

ある候補者の話の中にもあったが、
「みんなで心をひとつにして」
いっしょにがんばっていきたい。

連絡
宿題  :係を考えてくる
     国語自由プリント集
持ち物 :体操服袋
お知らせ:給食開始

提出書類の確認
□基本調査票(4/8提出) 
□ 役員選出基礎資料(4/8提出) 
□ ふたば会名簿の確認(4/8提出)
□ ふたば会全員集会について【役員投票用紙】(4/9持参)
□健康管理カード(4/10提出)
□ 少年団活動申し込み(あれば4/10提出)…
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桜、開花

ひとつ、またひとつと
つぼみを開花させていく桜の花たち。
その木の傍にたっていると、
目の前でパッと音を立てながら
次々と花が咲いていくような錯覚に陥る。

今日、進級を果たした子供たちは、
どの子も、まさに
そんな桜のようだった。

担任発表が終わった体育館で
「先生、よろしくお願いします」といいながら
まぶしい笑顔でちょこんとお辞儀をする花。

教室に戻った後のワークスペースで
「フラフープ、できる?」と
目の前で見事な技を披露してくれた花。

新しいお友達に
温かい言葉をかけて遊びに誘い、
さっそく「ハンカチ落とし」を楽しんでいた花。

プリントをとじている担任に駆け寄り
「私も手伝いたい!」と名乗り出て
実に手際よくホチキスで留めてくれた花。

「教科書を運びます」というやいなや
勢いよく手を挙げて
「ぼくが行きます」と行動してくれた花。

教室の水槽を興味深く覗き込み、
「ぼく、エサやってみたいなあ」と
ちょっぴり遠慮がちに言ったのがきっかけで
”初エサ”に挑戦してみた花。

今日のわずかな時間に、
私の目の前で
いったい、いくつの蕾が開花したことだろう。
おそらくは、
私の目の前でないところで
その何十倍もの蕾たちが開花していたに違いない。
いや、
私の目の前であるかどうかなんて関係ないことなんだ。
ひとり、ひとりが、
今日のこの一日という日に、
花を開かせる一瞬があったかどうかということこそが
尊いことなんである。

3年生に進級、おめでとうございます。
そして、
これからも、どうぞよろしく。

連絡
宿題  :教科書に名前を書く(10冊)
     学力調査に向けて自由練習
     ※2年生復習(国語編)プリント集を配布しました。
     例1:習った漢字を3回ずつ練習してみる。
     例2:言葉の学習を確認しておく。
             (主語・述語)
             (カタカナを使う言葉)
             (いろんな読み方のある漢字)など
持ち物 :算数の薄い教科書
     理科の薄い教科書
     ほけんの教科書
    (※以上の3冊は、学校で保管しておきますので、
      記名後、学校へ持たせてください)

<提出書類>
     □基本調査票(4/8提出) 
     □役員選出基礎資料(4/8提出) 
     □ ふたば会名簿の確認(4/8提出)
     □健康管理カード(4/10提出)
     □ 少年団活動申し込み(あれば4/10提出)
     □ ふたば会全員集会について【役員投票用紙】(4/9持参)

お知らせ:入学式
     正装:蝶ネクタイ、白ハイソックス
     下校時間の確認(徒歩下校)…
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ぼくたちの合い言葉

明日は、卒業式。
平成20年度6年1組の最後の日。

でも、ぼくらの6年1組はこれでなくなるわけではない。
これまで歩んできた日々の足跡は、
月面に人類の足跡が刻まれたのと同じように、
永遠に心から消えることはない。

瑞々しいみんなの、
無限の可能性を秘めたみんなの、
かけがえのない貴重な日々を
ともにすごくことができた幸せを
今、痛切に感じている。
そして、そんなみんなに比して
まったくの非力だった自分に
はがゆい思いが何度も去来する。

願わくば、
これから少しでも進歩できるよう精進した後、
いつの日かまたみんなと再開したい。
それまでの私のライバルは、
この40人の面々である。

その時の合い言葉は、学級目標だった
「夢ときずなで限界を越えろ」

明日は、最後の授業で
この学級目標をテーマに語り合いたい。

夢・きずな・限界
どれも素敵な言葉だ。
いつも立ち止まってきた言葉だから、
みんなにはきっと、特別な思いがあることだろう。
その思いを、それぞれが三行詩にしたためた。
その三行にどんな思いが込められいるのか、
それを聞くのが、今から、とても楽しみである。

連絡
宿題  :呼びかけ1日5回練習(最終)
持ち物 :荷物を持ち帰る大きめの袋
     (卒業証書の筒、卒業アルバム、内履きズック、その他たくさん)
     思い出を詰める大きめの袋
     (なんてね)
お知らせ:正装(名札、蝶ネクタイ、白ハイソックス など)
     身なりを整える(整髪、つめ切り など)
     体調を整える(早寝、早起き、朝ご飯 など)

追伸
担任も一緒に三行詩に挑戦してみた。
保護者の皆様へ
これまで、ご愛読ありがとうございました。

夢は
   担任
夢を
夢のままでは
終わらせない。

きずな
   担任
無数の星の中で、ぼくらは出会えた。
だから、どんなに離れていても、
ぼくらは、また出会える。

限界
   担任
かつて、地の果てがあると信じられていた。
かつて、海の果てがあると信じられていた。
今、自分に限界があると信じてよいだろうか。

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優勝

この週末に富山市バスケットボール交流会が行われた。
附属小も、6年男子の有志を募って大会に参加した。
結果は見事優勝。
おめでとう。

優勝、と一口に言うが、
なかなかこの二文字を手にすることは難しい。
私自身を振り返っても、
この言葉に最後にでくわすことができたのは、
もう10年以上も前のことになる。

話をもとに戻すが、
だからといって、
優勝という結果だけに価値を見いだしているわけではない。

どの試合一つとっても真剣勝負の連続で、
それに負けなかった
精神力の強さが立派だったと思うのである。
どの瞬間一つとっても気の抜ける時などなく、
その重圧の中で
一人一人が自分の持ち場をしっかり行った責任感に感心したのである。

試合を重ねる度に、
個人の技とチーム力とが
大きくなっていったのが分かるような気がした。
一つ一つのプレーに、
夢を載せ、心躍り、思わず心の拍手を送っていた
自分たちがいた。

「夢と感動と感謝」
バスケット協会の方のお話にあったこの言葉が、
ぴったりくる一日だった。

と同時に、その言葉に自らを省みる。
学級は、一人一人が夢を描ける舞台となっているか。
学級は、互いに感動を分かち合える舞台となっているか。
学級は、感謝の気持ちを表す舞台となっているか。

連絡
宿題  :パワーアップ(算数)
     算数ドリル
持ち物 :宿題を忘れないで(保護者の方の確認と声かけを!)
お知らせ:下校時間の確認
     封筒のものを返却(2月27日まで)
     冬の体験学習中止→18日は弁当…
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卒業給食献立

給食委員会が次のような企画を作ってくれた。

卒業前にぜひもう一度食べたい献立を
6年生自身に自由に提案してもらい、
それに近いものを、実際の給食に出してくれる、
というものである。

6の1では、さっそくみんなの意見を募った。
話は盛り上がらないわけがなかった。
主な意見は以下。

<主食>
ココア揚げパン、みそラーメン、しょうゆラーメン など
<汁物>
コーンポタージュ、なめこのみそ汁、ABCスープ など
<おかず>
唐揚げ、春巻き、ぎょうざ など
<野菜>
ポテトサラダ、シーザーサラダ、マカロニサラダ など
<デザート>
アイスクリーム、クレープ、ヨーグルト など

話の盛り上がりの中ではこんな会話も。

ラーメン、それも富山ブラック。
いいね。味の濃いやつね。
ぼくは好きだよ。ぼくも好きだよ。
だけど、ぼくらはいいけど、1年生は食べられるかな?
そりゃ、無理だろ。
だったら、やめとこ。
よし、じゃ、ワンタン麺。。。。。

子供たちが自分の希望メニューを話し合っていくうちに
「もう一度食べたい」という主体が、
6年生の自分自身ではなく、
これまで共にすごしてきた1年生〜5年生のみんなへと向けられていったことに
担任は、驚かされてしまった。

卒業前にぜひもう一度食べたい献立を
6年生自身が自由に提案するというこの企画。
その企画が、この会話を境にして
180度違う企画として担任の目に映り始めた。
すなわち、この企画は、
6年生自身が、6年生らしさとは何か、自由とは何かということについて
今一度自覚するための企画だったのではないかということである。

給食委員会のみなさん、貴重なチャンスをありがとう。

連絡
宿題  :パワーアップ(国語)
     漢字の学習
     算数ドリル
持ち物 :Bか2Bの鉛筆1本、ポケットティッシュ1個、新聞紙2〜3枚
     チャレンジ3015(達成者)
お知らせ:スキー持ち込み
     *冬の体験学習の有無は月曜日に決定します。…
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租税教室

税務署の方をお招きして
特別授業「租税教室」が行われた。

軽快な富山弁トークと税の専門性とが折り重なって、
授業は、あっという間に過ぎていった。
我々の授業もこうでなければと、反省した次第。

おっと、もうひとつ書き忘れてはならないことがあった。
それは授業者としての人間性。
税務署の先生は、
絶えず一人一人を受け止めて授業を進められた。
その中で、「多数決」でものごとを決めていくことのよさと、
「多数決」だけでは大切なことをはずしていくこともあるという人生論にも、
さらりと触れておられた。

ついつい、「学習内容」一点張りになりがちな授業ではあるが、
そんな授業の中でしかできない哲学的な側面もある。
指導内容とそこに向かう手立てがあるのが授業であり、
そこに子供と先生とがいるのが授業であるが、
それ以前に、
生身の人と人とが向き合っているのが授業である。

最後に、おうちの方ともぜひ話をしてくださいと、宿題が出た。
「税金ちゃ、『取られる』もんじゃないがやぜ、『○○する』もんながやぜ。」

連絡
宿題  :パワーアップ(なし)
     算数ミニプリント
     カラーテスト(算数)の勉強
     卒業までの個人目標(まだの人)
     租税教室での宿題(上文を参照)
持ち物 :
お知らせ:忘れ物がありませんように。…
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リベンジ

朝から陽が差し込んできた。
今日は、前回の算数のリベンジとなった。

2回目ともなると
さすがにみんな手際がよい。
メジャーと分度器片手に、
お目当ての「高い物」を目がけて外に出た。

国旗掲揚塔、体育館、イチョウの木などなど。
子供たちは、「今日は影が長いな〜」と驚いていた。

今日の、この時間のお日様の入射角は23度。
同じ轍を踏むわけにはいかないので、
まずは、45度にならないことを確認した。

ん?なぜ、23度だとわかったのかって?
そう、そこが今日の話題のメインなのである。

教室に戻り、さっそくノートワークに取り組んだ。
計算の仕方も、
作図の仕方も、
前回とは比べものにならないほど
(というとちょっと大げさだが)
素早くなっていた。
縮図を描く意味が、
比で表す意味が、
腑に落ちて理解できていたに違いない。

そのうち、こんな姿が現れた。
影の長さだけでなく実寸も測ることができたグループの子たちが、
影の長さと、実際の高さから、その縮図を作図して、
そこから正確な角度を割り出していたのである。
(直角三角形の垂直な2辺をもとに、斜辺を描いて、角度を出す)
こうすれば、
他の国旗掲揚塔も、体育館も、イチョウの木も
みんな23度で計算すれば誤差が小さくなる、というのである。

それまで、
正確な数値が出ない最大の原因は目測による「角度」である、
と感じていたみんなは、
この23度をすぐに取り入れて作図・計算をし直した。
このことがみんなに提案されたことで、
より多くの子が「比」や「縮図」の有用性を実感できたように思う。

「リベンジ」だったこの1時間の生命線はここにあった。
ただ単に前時間にできなかったことを復讐(復習)することでなく、
一見復習めいたことから、
子供たちが新たな価値までも
(逆に、高さから角度を求めること)
(それを他の事象に当てはめることなど)
生み出した尊い姿がそれだった。

こういうことができるのは、
実は「ゆとり」教育の神髄だった。
その「ゆとり」教育が見直され、
来年度からは内容も盛りだくさんになって満足げな方々も多くなるのだろうか。
「ゆとり」が「ゆるみ」になっていたという批正は受け止めなければならないが、
「ゆとり」の目指していた真意を
子供の具体の姿で語ることはもっと許されてもよかったろうとも思う。
今となっては、この「ゆとり」のリベンジは無理なのだろうけれど。

授業終了間際になって、
さらに大きな学びのシーンが待っていた。

みんなで22mの影をもつ塔の縮図を描いていたとき、
22cm、11cm、5.5cmと多様な縮図がノートにできてあがろうとしていた。
その時の数名のつぶやくような会話が以下。
「ぼくは、それなら5.5cmにしよう。一番簡単そうだし」
「でも、それだけ、誤差、でかくなるぞ」
「あ、そうか。じゃ、やっぱり面倒でも11cmだね。」

縮図の比を大きくするほど数は小さくなってよいとする素朴概念に、
ノート上に作図した1mmの誤差も同時に100倍、200倍、400倍。。。。
になっていってしまうという新たな見方が持ち込まれたのである。
ここでは、子供たち自らが
矛盾を導き出していたのである。
「学び」が成立する瞬間である。

同時にそこで、
自分だったら縮尺をいくつにするかな。。。。と振り返り、
自己選択・自己決定していたのである。
ここにも主体的な「学び」の姿を見たように思うのである。

「ゆとり」が「ゆるみ」だとした根拠の裏付けは「学力の数値化」でできるかもしれないが、
「ゆとり」が「充実」だとする根拠の裏付けは「子供の具体の姿」ででしかできない。

連絡
宿題  :パワーアップ(算数)
     算数プリント
     *実は、このプリントは、今日、小3のクラスで
      自習プリントとして使用されていたものです。
持ち物 :Bか2Bの鉛筆1本、ポケットティッシュ1個、新聞紙2〜3枚
     *以上は、2月16日(月)の授業で使います。
      その日までに学校に持ってきておきましょう。
お知らせ:附属中からのおたより袋を配布しました。要確認
     学校アンケート結果を配布しました。
     学習参観、清掃奉仕、地域別保護者会、学級懇談会…
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失敗学

前回の理科では、
「植物が酸素を出すっていうのは本当か」
という問題について考えた。

「酸素を出すことは知ってはいるけど。。。」
「そう言えば、酸素を出しているのを見たことはない」
「酸素を出していることをこの目で確かめたい」

そこで考えられた実験は
Nくん実験「水中の水草にビーカーを逆さまにしてカバーしてつかまえる」
Tくん実験「ビニル袋をかぶせて気体検知管で調べる」
A•IくんI実験「ケースにふたをし、酸素がたまった頃、線香の火を近づける」
それぞれ、確かめたい方法を考え、選んだ。

線香実験は、ものの燃え方で試した方法だし、
この実験は、何よりきれいなことが魅力だ、
とその方法に期待を寄せる発言もあった。

そうして半日、日光に当てた後、いよいよ実験に臨んだ。

ところが、
気体検知管の数値は、21%→21.5%と微妙に変化しただけだったし、
線香の火は、一瞬明るくなったか、あるいは、ほとんど変化が見られなかった。

今日の理科の授業は、その「失敗」からスタート。

「気体検知管では、酸素の量の増加だけでなくて、
 二酸化炭素の減少で調べてみればよかったよ」

「線香の火でなく、マッチの炎なら変化が見られるかな」

「もっと長い時間光を当ててみないといけなかったんだ」
「そうか、じゃ、今度はライトを使って夜の間も照らそうよ」
「それに、いろんな角度から当たるようにすればいい」

「酸素がたまるスペースが狭かったんじゃないかな。」
「そうか、水量を減らして、気体がたまるスペースをもっと広くすればいいんだね」
「それなら、いっそのこと、水草でなくて、土の植物にすればいい」

こんな輝く意見が、矢継ぎ早に飛び出してきた。
過去の既習実験を総動員したり、
別の角度から考え直してみたりする、
このような思いつきというか、
一瞬の思考回路のしくみというものは、
複雑きわまりない。
担任がその一つ一つの考えを板書していくのを、
誰もまっていてはくれない勢いである。

「失敗」は、次への原動力となるという。
「ひらめき」は、日頃のたゆみない修養の産物だという。

やっぱり「失敗」から得るものは計り知れない(=数値にできない)ほど大きく
「失敗」をきっかけに発動されるものが学ぶ力(=学力)である。

この週末は、「失敗学」の本でも読むとするか。

連絡
宿題  :パワーアップ
     算数プリント
持ち物 :
連絡  :忘れ物がありませんように。…
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