落とし物

落とし物届けますサービス係さんは大忙しである。

「落とし物があれば、いつでも、すぐにお届けします」
と言ってくれているのは、
実に献身的な思いやりのある姿だが、
こんなに毎日、落とし物があっては、
係の子たちも、
自身の善意が真の善意なのかどうかと
自らを疑ってしまうというものだ。

私たちが、落とし物を届けているから、落とし物が減らないのでは?
私たちが、落とし物を届けているから、落とし主も困らないのでは?
私たちが、落とし物を届けているから、落とすことを反省しないのでは?

もし、そうだとしたら、
私たちがしている「落とし物届けますサービス」は、
本当の意味で、その人のためになっていない?
本当の意味で、3の1のためになっていない?

「そんなことはないよ。」

私は、そう大声で言ってあげたい。
落とし物を、落とし主に、
届けてあげるサービスのおかげで、
大事にしていたものが無事手元に戻ってきたり、
物を大事にしなかったことを反省したりすることができた人が、
一人でもいる限り。

連絡
宿題  :漢字の学習
     国語カラーテスト「おもしろいもの、見つけた」
持ち物 :理科のノート
     水泳の用意
     リコーダー
     本の注文(あれば)
お知らせ:…
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研修報告

今日の研修は「活用型学力」。
いろんな「活用型」の事例が紹介された。
勉強不足な自分にとっては、
ストレートにフィックスしないことばかり。
だからこそ、研修しなければならないのだと反省。

最近で、自分が「活用」を実感したことといえば、
国語「ありの行列」を学習している時のこと。
単元も終わりに近づいて、
その日は、9段落目の役割についてみんなで考えていた。

「このように」だから、まとめだと思います。
「〜というわけです」だから、「答え」のようなものだと思います。
叙述に即しながら、いくつかの意見がつながった。

ここで授業は収束しかけたように思えた。
担任も、9段落=まとめ・答え ということが
みんなで導き出されることをねらっていたせいかもしれない。

ところが、3の1の学び合う集団の力が発揮されたのは、
そこからだった。

「うん、そうだね。3段落の「はじめに」の所からまとめているんだよね」
「え?ぼくは、「全体」をまとめていると思うよ」
(わいわい、がやがや。)
学級は、にわかに活気づき始めた。

つまり、
9段落は、3段落以降をまとめているのか、
9段落は、全体をまとめているのか、
自分たちが本気で「比較」して思考したくなるものが、
明確になった瞬間が訪れたのである。

みんなの納得をさらっていったのは、次の発言だった。
「9段落が「答え」なのなら、「問い」があるはずだよ」
「そうだよ、音楽でも「問い」と「答え」があったよね」
「1段落目は「なぜ〜でしょうか」だから、ここが「問い」だ」
「そうだね」
「うん、そうだね」

担任は、未だに、なぜ3の1の子供たちが
国語の9段落の役割を考えているときに、
音楽の「問い」と「答え」のことを想起したのか、
しかも、なぜあれほどみんながしっとりと納得しあえたのか、
その思考のメカニズムがわからないでいる。

このような思考の転移がなぜ起こるのか。
その理由はわからないが、
そうなる時には、きまってある傾向が見いだせる。

真剣に、あることについて考えているとき
自分の考えを、何とかもてる力で説明しなければならないとき
与えられたものでなく、強い印象で身に付いている先行経験があるとき
などなど。

このような子供の姿が、
「活用」する力の発揮の具体であると信じている。

ただし、私の場合、
そんなことを実感できる授業は、
年に数回、よくて、学期に2〜3度である。
だから、
そんなめったに出会えないようなものを、今、
全国一律、いつでも、どこでも具現化すべき「活用」ということにしてよいのか
という疑問は多少はある。

それでも、やはり、
このような子供の姿が、
「活用」する力の発揮の具体であると思う。

毎日、授業をしていても、年に数回しか出会えない「活用」の具体。
しかし、だからこそ、
毎日、授業が行われている教室から、
年に数回しか出会えないけれども確かに存在する
「活用」の具体もあるということを発信しなければならないと思った次第。

以上、本日の研修報告まで。

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宿題  :日記(21~30)
     算数教科書問題
     国語カラーテスト「ありの行列」
持ち物 :
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一歩一歩

今日の運動会練習は加技走。
今年のテーマは、「変身!昆虫くん!」。
卵、幼虫、さなぎ、成虫までの変態になぞらえながら、
バランスやジャンプなど基本の運動を駆使して
一歩一歩ゴールを目指す。
途中、サイコロを振ることで、勝敗に偶然性もからむ。

このテーマで競技をしているせいか、
グラウンドの上でも、つい、
教室で羽化したモンシロチョウを窓から放ったあの時や、
見事に生まれ変わったアゲハをうれしそうに紹介してくれたあの時に、
一歩一歩育っていく命の存在を間の当たりにしたことを思い出す。

そんな昆虫たちの見事な成長ぶりに負けまいと、
思ったか思わなかったかは分からないが、
今日の漢字50問再テスト(もちろん問題は違う)には、
3の1の多くの子が、がんばりを見せた。
宿題の漢字ノート10ページ以上に及んで練習したり、
一つの漢字について複数の読み方・使い方を調べたり、
問題を作って(作ってもらって)力試しをしたりするなど、
一歩一歩、それぞれの足跡を刻んで臨んだということが伝わってくるのである。

連絡
宿題  :日記(11〜20)
     算数ドリル
     漢字50問再テストの直し(一行ずつ)
     *再々テストは今週の金曜日の予定
持ち物 :リコーダー
     学級Pのアンケート
お知らせ:…
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