今日から新学期。
夏休み気分たっぷりのみんなと再会。
この「夏休み気分」。
かつては、百害あって一利無し、
のように思われてきたやっかいもの。
しかし、本当にそうだろうか。
夏休みの体験の話を聞いていると、
それは、
暑い中でもがんばったスポーツ活動だったり、
一日も休まなかったラジオ体操だったり、
数泊にもおよぶ自然体験だったり、
各種大会に参加して感じた厳しさだったり、
北海道や沖縄、海外などでの異文化理解だったり、
長い練習の成果を発揮した後の充実感や開放感だったり、
親戚やいとこのみんなとにぎやかに過ごした安らぎだったり、
そういうもので満ちあふれていた。
これらが、
これからの2学期の心のパワーとならないわけがない。
だから、
この期間に蓄えた「夏休み気分」は
ずっと、忘れないように、心の中に閉じ込めておいてほしいと思うのだ。
「夏休み気分」は、百薬の長なのかもしれない。
2学期もいっしょにがんばろう!!
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学校のHPの方にもよく似たことをupしたが、
その続きをここで。
教師が、直列回路の電流を測定するというと、
おそらく教科書に出ているような測定をする。
しかし、
子どもが、直列回路の電流を測定したい!という問いをもつとき、
その測定には、教科書とはやや違った動きが現れる。
それは例えば、
乾電池のプラス側はマイナス側より強いのではないか、
豆電球で電気を使っているのだから、豆電球を通ったら電流が小さくなっているのではないか、
乾電池の1個目と2個目の間で測定したら、電流は半分ではないか、
などがそうである。
ここには、
大人も???と思ってしまいそうな問いが潜んでいる。
だからこそ、
子どもだって本気になって測定してみようとするのだろう。
子どもたちは、自分たちの回路に検流計をつなぎ、
いろんな場所で測定してみた。
結果は、
やっぱり、どこで測定しても同じだった。
ここではじめて、
「乾電池の直列つなぎは、並列つなぎより強い電流が回路を流れる」
という教科書に載っているような内容を感得したと言えるのかもしれない。
と、ここまでが学校のHPに載せた内容。
ここからが、続きの部分。
直列回路の電流の強さを、(問いをもち)
いろんな場所で測定した子どもは、(それを解決した子どもは、)
次にどうしたか。(次の問いをどのように連続していったか。)
実際の子どもたちは、
「それなら、並列回路ではどうなるの?」
「並列回路のプラス側とマイナス側では違うの?同じなの?」
「並列回路の乾電池1側と、乾電池2側は、きっと半分ずつ電流が流れているのだろうね。」
などという問いをもっていった。
早いグループは、それをすでに確かめ始めていた。
これは、実は、大人でも難しい問題だと思う。
特に、並列回路の乾電池1と乾電池2が合流する前の部分の電流の大きさについては
様々な予想が生まれる。
合流して0.2Aになるとしたら、その前はその半分の0.1Aだろう。
合流して0.2Aになるとしたら、その前までも0.2Aだろう。
どちらかが005Aで、どちらから0.15Aなどばらばらで、合計だけが0.2Aになるのだろう。
どちらかが0Aで、どちらかが0.2Aかもしれない。
答えは、理屈だけでは片付けられない。
具体的な試行によって、
具体的な事実が得られるのである。
それが科学の基本。
直列回路の電流の強さと並列回路の電流の強さを比べて、
はい、それまでよ、
というのでは、あまりにも味気ない。
せっかく手にした検流計。
子どもたちは、それを見事に駆使して
使いこなしていこうとしている。
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先日の運動会での4年生全員リレー。
降雨のための短縮日程で、
残念ながら削除されたプログラム。
いつか、学年集会でリレー大会ができたらいいね、
そう言っていた。
そのチャンスが巡ってきた。
この日の体育の予定は水泳学習だったが
注意報が発令中。
天気がよいのに、プールは使えない。
プールが使えないのに、天気がよい。
こんなケースはめったにない。
全員リレーを行うまたとない機会。
そこで、急遽、全員リレー大会となった。
運動会では行えなかったものの、
なんとか実施することができて、
胸のつかえがとれたような気がした。
朝練習、昼練習にも、
かけつけて集まった子供たちも、
少しはすっきりしたことだろう。
この機会をつくってくれた体育担当の先生にも感謝。
授業の合間をぬって、
賞状まで準備してくれていた。
ささやかだが、表彰式まで開いてくれた。… 続きを読む...
今、多くの子供たち、大人たちが熱中しているのは、
サッカーのワールドカップ南アフリカ大会に出場している
日本チーム。
老若男女を問わず、
その感動の渦に巻き込まれてしまうということは、
それだけ、多様な価値が、
日本チームの姿にはあるということだろう。
自分の年齢に応じて、
自分の立場に置き換えて、
自分の心の琴線に触れる部分が違うということだろう。
自分の場合は、やはり、
学級づくりということとつなげて考えてしまう。
試合ともなると、相手チームに対して
メディアではよく、
「欠点分析」とか「攻めるのはここ」などという文字が踊る。
TVのコメンテーターなどは、
「それでも欠点があるから大丈夫ですよ」などと平気で言う。
それらを受けて、
「よし、それなら日本チームは大丈夫だ」とか
「なんだか、自信がでてきたぞ」などと思える応援者たちが
増えることでも期待しているのだろうか。
だが、どう考えても、
相手の欠点探し、というのは、
学校で子供たちに伝えていることとは真逆のことだ。
「多くの子供たちに夢を与えたい」
といってはばからない多くの選手たち自身が
そういうことを日本のサポーターに
本当に望んでいるとは思えない。
そう思って、
監督や選手たちの言葉に耳を傾けてみる。
少なくとも、
私が感じた言葉の中には、
相手の欠点を見つける、
というニュアンスのものはない。
むしろ、
「相手のよさ」を徹底分析しているのである。
「相手のよさ」を知ることから戦術を組み立てているのである。
「相手のよさ」を鏡にして自分の持ち味を生かすことを自覚しているのである。
相手の欠点を見つけては、そこにつけいるような言動などはしない。
相手のよさを見つけることで、自分をさらに強くしていこうとする。
反対に言えば、
自分をよりよくしていこうとするなら、まず、
相手のよさを見つけることが先決である、
ということだ。
学級も、然り。
監督や選手たちのこれらの尊い姿は、
学校で子供たちに堂々と伝えられることであるし、
私たちが日々語りかけていることが、
建て前ではないことを
私たちの代わりに証明してくれているのである。
今、多くの子供たち、大人たちが熱中しているサッカーのワールドカップ。
老若男女を問わず感動の渦に巻き込む多様な価値をもつ日本チームの姿。
自分の年齢に応じて、
自分の立場に置き換えて、
自分の心の琴線に触れる部分が違う。
自分の場合は、やはり、学級づくりということ。… 続きを読む...
明日は運動会。
今年の中学年の団体競技は「小惑星探査機『はやぶさ』」。
探査機に見立てた長い棒に4人が一緒につかまりながら走る。
途中、「月」や「イトカワ」に見立てたカラーコーンを2つ回って、
最後に元の場所(地球に)戻ってくる。
そこで次の4人にバドンタッチ。
まあ、早い話が、運動会定番の「台風の目」。
それなら「台風の目」という競技名のままにすればよかったのに。。。
その方がわかりやすいし、何より言いやすいし。。。
(確かに「はやぶさ」にしようと決めた私自身もそう思っていた。
そう、あの日までは。。。)
その気持ちが変わり始めたのは、
はやぶさの7年ぶりの帰還となる6月13日が近づいた頃。
通信不能やトラブルなど数々の困難がありながらも
奇跡の生還をめざす「はやぶさ」は、私たちに
大切なことを身をもって教えてくれていた。
とりわけ、あのThe Last Shotは、多くの人に感動を与えた。
それは、
満身創痍のはやぶさが7年ぶりに見た故郷の姿。
これを、The Last Shot最後のミッションとして焼き付けた後、
自らは二度と地球に戻ることなく星となって燃え尽きるという運命。
このようなことを教室や学校で
「生きた教材」として取り上げていけたらどんなによいか。。。
と教師ならだれでも思うもの。
しかし、それがなかなかできないというのも現実。
せめて、学校行事のひとコマで、
子どもたちの心の片すみに息づいてほしいと願う。
それが、今年の競技名の由来。… 続きを読む...
たった今、
国際宇宙ステーション(ISS)が
日本列島を縦断した。
今、その観測を終えて戻ったところ。
西の方角から
ひときわ明るい星が見えたかと思うと、
それは、しだいに明るさを増し、
ぐんぐんとこちらに迫ってくるように見えた。
実際は、高度何百キロというところを航海しているのだろうが、
この数分間は、
宇宙が手を伸ばせば届くところにあるような気がした。
宇宙飛行士の野口さんが
あの光るISSに長期滞在されていて、
現在はこの地球に再び帰還されているということを思うと、
言葉にならない感動を覚える。
4の1のみんなも見ていたかな。
明日25日△、あさって26日◎の晩も見えるらしいので
(http://kibo.tksc.jaxa.jp/)… 続きを読む...