采配

日本シリーズが終了。
野球ファンでなくても、
9回表の始まりを緊張感をもって観た人は多いだろう。

一夜明けて
あの時の采配にいろんなコメントが出ているようだ。
球史に残る偉業を目の当たりにできるというチャンスを奪われた、とか
シーズン中にしてきた戦い方を貫いた堅実な英断だった、とか。
私はどちらかというと後者の立場。
しかし、そんなことはどうでもいい。
そんなことよりも大事なことが
あの采配にはあったように思える。

今朝、教室で、
数名の子たちとの間でこのことが話題になった。
すぐに、話が盛り上がった。
それぞれの言葉に力強い主張や、
迷いがあった。
きっと、昨晩はテレビの前で
この子たちも自分なりの立場や意見をもって観ていたに違いなかった。

そんな姿は、最近、
めっきり少なくなってきていたと思っていた。
テレビに流れる画面や言葉を
黙って試聴している子供たちが増えてきているような気がしていた。
一昔前までは、
テレビの前でやたらと独り言をつぶやく人が多く、
誰かのコメントに
「それはもっともだ。いいことを言うなあ。」とか、
「本当にそうかなあ。こういう場合もあるのではないかなあ。」とか、
よく言っていたものだ、と思っていた。
今朝までは。

もしかしたら、
テレビの前の少年少女たちは、
あの采配によって、
考えるものとしての主体性を取り戻せたのかもしれない。
だとしたら、
あの采配の功績はとてつもなく大きい。

連絡
宿題  ;算数ドリル(持ち帰っていない人が多いかも)
     パワーアップ(国語)
    (夜遅くまでがんばっている人が多いらしい。
     無理せず、9;00には寝ましょう。
     校長先生の研究の成果からもそのことは大事とのこと。)
     社会の宿題
持ち物 ;月曜セット
お知らせ;来週火曜日からパワーアップ確認テスト
     計画的に学習を進めましょう。…
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太陽と大地が

「太陽と大地が。。。」で始まる詩。
「花をさかせ、若葉を光らせ。。。」と続くわずか6行の詩。

みんなと共に学び合う前と、
みんなと共に学び合った後で、
一人一人の詩への印象が、
こんなにも大きく姿を変えながら、
創り上げられていくことがあるのか、
と驚かされた国語の時間。

授業のしょっぱなは、
「わたしたちを楽しませてくれる」というのは、
「これは生きる意味と同じだ」という発言。
それに付け加えて、
    「それをしてくれたことに対するありがとう」という感謝の心だと思う。
きっと、もらったものより少しずつ多めに返すという感じだと思う。
そうか、「負けない」と言っても、相手をけ落とす競争ではなく、
    どんどんよくなっていくような競争なんだ。
わたし、そう思ってもう一回読んでみると、
    「花をさかせ、若葉を光らせ、鳥を鳴かせ」
    と、どんどんよくなっているみたいに思った。
ということは、「太陽と大地」も、
    最初は「花をさかせた」だけだったのかも?
それに対して、「わたしたち」がそれ以上の「お礼」をしたから、
    次は「若葉を光らせた」のかもしれない?
それに対して、「わたしたち」がまたそれ以上の「お礼」をしたから、
    次は「鳥をなかせた」のかもしれない?
それに対して、「わたしたち」がまたそれ以上の「お礼」を???
    (それ以上の「お礼」って何?)

想像しただけで楽しくなってくる。
授業中のみんなも笑顔になっていた。
つい30分前までは、
この詩をこんなふうに読んではいなかった。
担任もご多分にもれず。。。である。

この詩の下りは、
「プレゼントしよう。。。」

ターニングポイントとなったこの詩の下りは、
一往復限りの「プレゼント」のやりとりではなく、
この「太陽と大地」の悠久の歴史の中で、
繰り返し、繰り返し、
相手を高めつつ、相手から高まらせてもらいつつ、
行われてきた営みであるということを、
みんなが共に学び合って、浮き彫りにした。

決して一人ではたどりつけない場所にいたような気がした。

追記
「負けないものを作って プレゼントしよう」の叙述で
 私たちは何をプレゼントすることができるのだろう。。。というおきまりの発問は、
ここまできて初めて投げかけたい発問なのだとみんなに教えてもらった。

連絡
宿題  :パワーアップなし
     漢字の学習
持ち物 :国語(下)の教科書
     算数(下)の教科書
お知らせ:パワーアップ確認テスト予定
    *提出曜日の一日遅れで行う予定
     6日(火)国語
     7日(水)休業日
     8日(木)算数、社会
     9日(金)理科…
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